プレス及びそのレンズ、アクセサリーは、プリミティブな機構ゆえ、
他のカメラや、手作りカメラに利用されることが多いようですね。
こちらでも既に、距離計を取り去ったボディやスペーサーを使って自作した
カメラ、ホルダーを流用しているマキナのプロシフトなどの話題が紹介され
ました。今回は、逆にレンズだけを利用して製品化したカメラがあったのを
思い出したので、報告いたします。
それは、富山(とみやま)製作所のアートパノラマ120です。
名前が示す通り、6X12cmの写真が撮れるパノラマカメラです。
では、それにプレスの何が使われているかというと、そう、あの75mmなので
す。
もう、お分かりですね。75mmはポラロイド判をカバーするイメージサークル
を有するので、6x12もカバー出来るのです。
このカメラには、レンズ、ファインダーがそのまま流用されています。
マウントも、プレスのマウントになっているので、127mmも使えますし、
ケラレが発生してしまいますが、ほかのレンズも取り付けることが出来るよ
うです。
さて、手作りカメラ愛好者の方々にとっても、プレスは格好の材料になるよ
うです。
私が改造レンズを作る際にも、おおいにヒントを得ることが出来た、
土方健介氏編「手作りカメラ図鑑」にも、多数そういった作品を見ることが
出来ます。
また、web上では、私の知っているところでは、
大阪手作りカメラクラブのページ
http://www1.zzz.or.jp/~ototo/otc/index.html
そちらの会長でいらっしゃる、岡部 毅さんのページ
http://www2s.biglobe.ne.jp/~camera/index5.html
などにも、興味深いカメラがたくさん紹介されています。
そこで、これら以外にも、プレスを改造してあったり、部品を流用してあっ
たりするカメラがあったら教えて欲しいのですが、情報をお持ちの方いらっ
しゃいませんでしょうか?
m(_ _)m
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