返信 137 スポック
投稿日 6/12(土) 12:09:26
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補足です。
> したがって白い紙に補色三原色インクをバランス良く塗れば、
> 原理的にはどのような色でも再現できることになります。
実はこれには非常に難しい問題があるのです。
たとえば白い紙にC(シアン)インクを塗ればシアン色に見えますが、
これには、
1.白色光→インクが赤色光だけを吸収する→残り(シアン)の光が透過する→
白い紙で反射する→インクが赤色光だけを吸収する→シアン色が見える。
2.白色光→インクの粒子がシアン色の光を反射する→シアン色が見える。
の2通りがあるのです。
もちろん各色インクは「1」の光を目的にして使用するものです。
しかし反射率を0にはできないので、どうしても「2」の光も出てきます。
そうすると「1」は減色インク、「2」は加色インクとして働きます。
もし「2」を0にできるのならば、3色を重ね塗りすれば黒になるはずで、
わざわざ黒(墨)インクを使用する必要など無いのです。
そして「2」が存在する以上は、
重ねて塗ったときと、混ぜて塗ったときでは、見える色調は異なります。
これらを完全にコントロールするのは、かなり困難なことです。 |