マミヤプレス23の距離計調節
新規投稿者 WV  投稿日 1/14(土) 13:12:10  返信も含め全削除
 はじめまして。WVと申します。

 この度、マミヤプレス23をオークションにて入手しましたが、ファインダーの曇りを取るために距離計を本体から外したところ距離計が狂ってしまいました。ピントグラスがあるのでピント調整はできるのですが、何とか直してみたいと思っています。経験者の方がおられましたらアドバイスをよろしくお願いいたします。

返信 11 MATIA  投稿日 2/8(水) 12:55:00  削除
ということで,テストです。
返信 10 WV  投稿日 1/17(火) 19:29:35  削除
ゼットン様

 レンズはやはり沈胴していたようです。沈胴を疑って引っ張ってみたりはしていたのですが古いレンズのため、動きが悪かったようです。このようなアドバイスを頂かないと力を込めたりする作業にはかなり勇気が要ります。大変参考になりました。ありがとうございました。
返信 9 ゼットン  投稿日 1/17(火) 00:07:02  削除
スーパー23なら、沈胴式の100mmが標準装備ですので、沈胴機構は付いていると思います。
むしろ、沈胴しない100/3.5のほうが少ないと思います。
スーパー23で、アオリを使う場合は、このレンズを使う以外はありません。
(ま、スーパー23になる以前の、マミヤプレス用90mmでも使えますが。)

ヘリコイド環と、シャッターの間の鏡筒に、矢印が書かれ、NORMALと書かれてていませんか?
NORMALというのがもちろん、通常使用の位置です。
沈胴を引き出して、矢印の方向にひねります。
もし、ヘリコイドを無限遠にした状態で、矢印が隠れていたとすると、それは沈胴している状態です。

>どうも回転角と目盛りの動く距離が合いません
ここのところの意味がよく分からないのですが、もしかして、沈胴した状態になっていませんか?
使わないときは沈胴させたほうが、収納に便利なので、送られてきたときに沈胴していたということはあり得ます。
沈胴した状態では、通常使用では無限は出ませんが、アオリ板を引き出せば、無限にも合わせられます。

>(ピントは至近から無限遠まで出るようです)
ということは、沈胴しているのではないかと思われますが・・・。
沈胴させないと、100/3.5の最短撮影距離は、1mだったと思うので、至近と言うほど近くには、ピントは合いません。

スーパー23では、沈胴しているときは、ファインダーの距離計測距のところに、赤い警告マークが出るはずです。
ただ、このマークが出るのは、ヘリコイドが無限あたりにある時ですが。

沈胴させていても、距離計は動きますが、もちろんピントは合っていません。
知らずに使い、上がりがボケボケ・・・・。
これも、スーパー23入門者の落とし穴で、はまった人も数知れず・・・(w
返信 8 WV  投稿日 1/16(月) 22:13:44  削除
書き込んで頂いた皆様へ>

 丁寧な説明、ありがとうございます。達人の方々に指導して頂き、光栄です。

 おおよその方法はわかってきました。なんとか調整できそうです。戻り位置を変えるねじで二重像の左右が調整できることがわかりました。ハーフミラー(ばねで可動式のミラーのことですね?)は元の状態を保っていますし、二重像の明るさも十分ですので30年前の姿に戻すのが楽しみです。


 もう一点質問があります。初期型の100ミリレンズを持っているのですが、このレンズには沈胴機能があるのでしょうか(やり方も不明です)。目盛りが1mから無限遠まであるのですがどうも回転角と目盛りの動く距離が合いません(ピントは至近から無限遠まで出るようです)。あおりを一杯に伸ばした状態での目盛りなのでしょうか。初歩的な質問で申し訳ありません。
返信 7 スポック  投稿日 1/16(月) 17:54:01  削除
> 説明を省略すると突っ込みの対象になりますか・笑
やはり、仙人に説法でしたか。

> しかし、
> 短焦点レンズの内部カムの前後の動きは非常に少なく、
> わずかのゴミなどでもずれがより顕著に出るという意味です。
これは要するに、
長焦点レンズにおいては元の動きを縮小変換するのに対して、
短焦点レンズにおいては元の動きを拡大変換するので、
元にある僅かな誤差が拡大されてしまいますよ、というお話ですね。

原題がボディ側の調整の話でしたので、
すっかりKan違いしてしまいました。
返信 6 kan  投稿日 1/16(月) 14:08:15  削除
>> 一般に二重像式距離計は短焦点のレンズほど精度が必要となります。
>> これはレンズ移動距離が短いので、
>この部分は誤解されています。

説明を省略すると突っ込みの対象になりますか・笑

もちろんわかっています。マミヤプレスに採用されている距離計は、測距側の動き方は固定して、レンズ側のヘリコイドの回転を、それぞれのレンズに合わせた内部カムで同一距離には同一位置になるように補正していますから、距離計アームを押す動きはレンズに拠らず一定です。しかし、短焦点レンズの内部カムの前後の動きは非常に少なく、わずかのゴミなどでもずれがより顕著に出るという意味です。

現実に合焦を調整する場合、より焦点距離が長いほどヘリコイドの回転角が大きく、短焦点レンズで作業するよりはるかにきめ細かく調整が出来ます。もちろんピントグラスでの確認も長焦点になるほどピントの山がつかみやすいので、本体を自作する場合にも長焦点で行うのが普通です。これは実際に作業されればわかると思います。

距離計の一般論としては、この焦点距離によるレンズ移動距離の違いを、ホースマンなどではそれぞれのレンズに専用カムを用い、グラフレックスなどに採用されているものでは内部カムの支点または力点の位置を変更することで行っています。マミヤプレスはレンズ側で調整されているので、専用レンズでは便利ですが、汎用レンズを距離計で使うのはまず無理という理由でもありますね。
返信 5 スポック  投稿日 1/16(月) 13:14:23  削除
kanセンセ
仙人に説法で恐縮ですが、

> 一般に二重像式距離計は短焦点のレンズほど精度が必要となります。
> これはレンズ移動距離が短いので、
この部分は誤解されています。

たしかに、
焦点距離が短いレンズほど、
(同じ合焦距離ならば)レンズの繰り出し量は少ないのですが、
ボディの距離計連動部(たいていはローラー)と接する部分は、
どのような焦点距離のレンズでも、
(同じ合焦距離ならば)移動量は同じになっています。

なぜなら、
マミヤプレスを含む、
たいていの距離計連動機の距離計は、
レンズの焦点距離とは関係無く測距するからです。

余談ながら、
この合焦距離と繰り出し量の関係には、
普通は基準となる焦点距離のレンズが存在しており、
それが「標準レンズ」と呼ばれるレンズです。
標準レンズと焦点距離が異なる交換レンズにおいては、
合焦距離と繰り出し量の関係は異なっていますが、
ボディとの連動部の移動量については、
標準レンズと同じになるようにカムで変換しています。

さらに余談ですが、
マミヤプレスにおいては、
標準レンズが90mmから100mmに変更されましたが、
このあたりの互換性がどのようになっているのか、
ご存知の方はおられるでしょうか?

私が観察した限りにおいては、
90mm標準レンズも100mm標準レンズも、
ヘリコイド後部がボディの距離計ローラーに直接当たっており、
つまり、レンズの繰り出し量=連動部の移動量になっています。

それならば理屈の上では、
90mm標準のボディに付く交換レンズ・・・と、
100mm標準のボディに付く交換レンズ・・・は、
距離計に関して互換性は無いはずです。
マミヤプレスの謎の一つです。
返信 4 kan  投稿日 1/16(月) 01:08:25  削除
追伸 距離計を外されたと言うことですが、距離計は左右だけでなく上下も含めてきわめて微妙なバランスにあります。外された場合は上下もずれていると思いますから、まず上下を合わせ、次に左右を直してください。逆だと何度もやり直しになってしまいます。

ハーフミラーは絶対にきつくこすらないことですね。古いと簡単に素通しのガラスになってしまいますから。(交換がベストですが、これの貼り付けと調整はやりたくない面倒な作業ベストスリーに入ります・笑)

   レストア仙人(だそうです)
返信 3 kan  投稿日 1/16(月) 01:02:39  削除
距離計のピント合わせはゼットンさんがお書きになった方法で良いです。
一般に二重像式距離計は短焦点のレンズほど精度が必要となります。これはレンズ移動距離が短いので、各部のフリクションやゴミの噛み込みなどでもずれが生じやすいことも原因します。
しかし、35ミリカメラでさえピングラを使って微調整すれば使い物になりますから、ものが大きいマミヤプレスの場合は数倍程度のルーペで確かめるだけで十分使い物になります。

@各部が行き帰り共滑らかに動くことを確認します。場合によっては給油します。
Aほぼ無限遠(少なくとも数百メートル以上)のものでヘリコイドが無限位置で合致するよう距離計をあわせます。ロック後に動くことがあるので何度かヘリコイドを動かして確認します。
B3メートル程度のものでピントグラスと距離計が一致するか確認します。当然ながらレンズと距離計が被写体に対して同一垂直面に無いといけません。

☆この二点が大丈夫なら距離計ずれはまず生じません。しばらく動かして無限位置がずれなければ完了です。スピグラなどの連動距離計はレンズごとに自分であわせますが、それで問題が出たことはありません。ただし、ハーフミラーと反射用のミラーが痛んでいると二重像が良く見えませんので、その場合はミラーを交換してください。
返信 2 WV  投稿日 1/15(日) 17:40:42  削除
ゼットンさま

 ご助言ありがとうございます。なるほど。やはり調整は難しいのですね。ファインダーの中がカビやほこりだらけだったのでやむを得ずばらしたのですが。試写してピンボケでかなり焦りました(笑)。しかし、距離計は翌日にも狂ってしまうほどシビアなのですね。自分は列車の撮影をするつもりなのでピントグラスが必需品になりそうです。
返信 1 ゼットン  投稿日 1/15(日) 15:50:26  削除
WVさん、こんにちは。

中古のプレスのファインダーの曇り、気になりますよね。
しかも、内側が曇っていて、外からなんか突っ込んで拭くというのもなかなか困難・・・。
そこで距離計を外すという勇気ある行動にお出になったのだと思いますが、これは、暴挙ですね。(笑)
ほんとうにちゃんとした精度を出したいと思われるなら、メーカーに出すしかないですね。
でも、オークションで買ったスーパー23に、そんなコストはかけませんよね。
コストかけても修理したいなら、ファインダー清掃も、メーカーに出しますもんね。

で、外した距離計、組み上げは元の通り出来たのでしょうか?
元の通り組んであるなら、ちっこいミラー(ハーフミラーでしたっけ?)の角度を微調整すれば、ある程度は追い込めます。
その際には、ピントグラスの画像を参考にして下さい。
例えば、ピングラで無限遠の風景にピントを合わせたら、ファインダーの二重像も無限に合致するように、ミラーを止めている調整ネジを、ほんの気持ちだけ動かして調整していきます。
本来そのネジは狂わないようにニス止めされていると思うので、ニスを溶かすか、力を入れて回します。

実は私も、その方法で距離計をいじったことがあります。
ピングラとファインダーはなんとか一致させることが出来ましたが、実写では試していません。
私もマミヤプレスを使う時は、ほとんどピングラ合わせですので・・・。

距離計調整は、メーカーのベテランがやっても、次の日にはまた再調整が必要なほど、本来はシビアなものらしいです。
ですが、WVさんも、メーカー水準での精度までは求めていないだろうと思いますが、自分の納得のいくところまで直せると良いですね。

あとは、レストアの仙人から、もっとためになる御託宣があるかもしれません・・・・。


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