撮影日記


1998年10月10日(土・祝) 天気:はれ

ML−1実戦配備

先月,中古品でニコンの「ルミコントロール ML−1」という装置を買った。変調光によって,モータードライブつきカメラを制御するものだという。要するに,ワイヤレスリモコンなのだ。MD−12にも使えるし,F−801にも使えるので,なかなか便利である。
 このような装置が欲しくなった理由であるが,それは可部線を撮影するためである。

可部線,特に近い将来に廃止になる可能性のある区間は,1日に数本しか列車が運転されない。この少ない撮影チャンスに,できるだけいろいろなパターンで撮影を行いたいのだ。そのため,同時に2〜3台のカメラを使うこともある。たとえば,2本の三脚にそれぞれカメラをのせておく。1つは望遠系レンズを使い,置きピンしておく。そして,狙った地点を列車が通過するときにだけシャッターを切ってアップを撮るようにする。もう1つには標準系レンズをつけて,列車の移動を追いかけたり風景写真的に撮るようにする。
 しかし,これでは,2台のカメラをあまり離すことはできない。せいぜい数m程度だ。2台のカメラをもっと離すことができれば,線路の右側と左側から同時に撮影するようなことも可能だ。
 なにかいい方法はないものかと考えていたときに,キタムラあけぼの店の中古ウィンドウ内に,前述のML−1があるのを見つけたのである。
 実は,見つけてもすぐには買わなかった。理由は2つあり,1つは,可部線の写真にそこまで投資する価値があるのか自信がなかったことである。もう1つは,そのML−1は長く売れ残っていたという情報を得ていたことである。もうちょっと粘れば,きっと投げ売りされるに違いない,と期待していたわけだ。そして見つけてから数ヶ月後,表示されていた価格からさらに27%引いてもらうことができたのである(笑)。

そして,今日ようやくML−1を実戦配備することになった。まずは戸河内駅である。FMにMD−12(モードラ)とML−1をつけ,小型三脚にセットして,ホームを隅から狙える場所に設置した。そして,ホームの正面でマミヤプレスを構えた。列車が到着する時刻が近づくと,ホームにちらほら人がやってくる。そのようすは,FMで撮っておく。数10m離れると,あのモードラの大きな音もあまり聞こえず,まさに隠し撮りである(笑)。
 また,戸河内駅から三段峡方面にすぐの鉄橋も手ごろな撮影ポイントだ。ここでは,F−801にML−1をつけたものを堤防上に置いて,鉄橋の全景を撮るようにセットした。そして,鉄橋と平行する道路上から,300mmをつけたF3でアップを撮るようにした。
 このように,十分離れた2地点から同時にシャッターが切れるというメリットは極めて大きい。仕様上,操作可能範囲は60m以内となっている。今回はその限界に近い距離を離して使ったわけだが,受信機の受光部をちゃんとこちらに向けておけば,特に問題はないようである。
 もっと価格の高い「ラジオコントロールユニット」という製品もあるようだ。これは,電波を使うので操作可能距離が長く,受信機が直接見えなくてもシャッターが切れるという。しかし,使ったことのある人の話によると,タイムラグが大きくて使い物にならないらしい。ML−1は,実にすばやく反応してくれてグッドである。


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