撮影日記


2017年04月08日(土) 天気:晴れ

チューリップといえば赤
マクロスライダーで水滴を覗きこむ そして立体視

「♪咲いた,咲いた〜」ではじまる童謡「チューリップ」では,花の色を「赤」「白」「黄色」と歌っている。チューリップの花には,さまざまな色のものがあり,さまざまな形をしたものもある。しかし,単に「チューリップ」といわれたときに連想するのは,赤い花のものではないだろうか。この秋におよそ100球を植えたが,黄色が1本だけ咲いたのを除き,いまのところ開花したものは赤いチューリップばかりである。つぼみが小さいうちは,葉と同じ緑色をしているので,何色の花になるのかがわからない。ところが,だんだんと色づいてくれば,やはり赤なのである。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S, TC-14AS

開花する直前のチューリップは,この「おちょぼ口」がとてもかわいらいい。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S, TC-14AS

口を軽く開けて,舌を少し出したような,色っぽい表情である。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S, TC-14AS

ワンパターンではあるが,今日も水をたっぷりとかけてから撮る。水がちょうどよい場所にとどまるようになるまで,何度でもかけなおす。こういうことができるのも,自宅に植えた花だからだ。AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8SにテレコンバータTC-14ASを併用しているせいか,ほどよく描写が甘くなったように思える。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S, TC-14AS

テレコンバータで焦点距離を伸ばしているから,後ろに並んで咲く花が,大きな赤いグラデーションの背景になってくれた。手前の花の側面についた水滴に注目すれば,そのなかに,後ろにある花の姿がちょうど写りこんでいる。
 この水滴をもっと大きくしてみたいので,リバースリングで拡大撮影してみよう(2016年7月2日の日記を参照)。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5, BR-2

一面まっ赤ななかに水滴があり,そのなかに花が咲いている,おもしろい絵ができた。水滴がちょうど,凸レンズと同じようなはたらきをしているのだ。
 リバースリングでUW-NIKKOR 28mm F3.5を装着したとき,レンズのヘリコイドでピントをあわせることはできない。このようなときは,マクロスライダーといって,カメラ全体を前後または左右に微動させる装置を使って,構図を整えたりピントを調整したりする。
 マクロスライダーでの平行移動を利用すれば,立体視用の写真をつくることも可能だ(1998年4月21日の日記を参照)。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5, BR-2

とまれ,自宅で植えた花だから,このようにいろいろな撮り方で遊べるのである。
 それにしても,赤以外の花は,咲かないのだろうか?


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