撮影日記


2025年12月18日(木) 天気:晴

JUPITER-11によるイルミネーションのボケ

まもなく,冬至である。冬至の日は,もっとも昼間の時間が短い日である。日の出は遅く,日の入りは早いため,写真を撮って楽しもうとすると,どうしても夜景が中心になってしまう。秋から冬にかけては,多くの町でイルミネーションが飾られている。広島でも,「ひろしまドリミネーション」という名称で平和大通りを中心に大々的におこなわれるようになってから,20年以上が経っている。
 この種のイルミネーションは,眺めるには美しいものの,いざカメラを向けてファインダーを覗くと,案外と光がまばらであることがわかる。そこで必要なものは,望遠レンズである。望遠レンズによるいわゆる圧縮効果で,光がまばらにならないようにできると,好都合である。そこで引き続き,JUPITER-11 13.5cm F4とSONY α7との組み合わせで撮ってみることにした。デジタルカメラでは,感度設定をかなり高くして撮ることができるので,夜景でも手持ちで撮りやすい。しかし,それではきれいに写りすぎる。感度の設定は,ISO 400くらいがどことなく使いよい。

SONY α7, JUPITER-11 13.5cm F4

ここでは,光源が大きなボケになるように,前景にイルミネーションをおいて遠景にピントを合わせている。たぶん開放で撮っていると思うが,絞っていたかもしれない。JUPITER-11 13.5cm F4の絞りリングには,クリックストップがない。本来のようにビューファインダーカメラとの組み合わせで使うときなら,シャッター速度や絞りをあわせてから,カメラを構えてピントを合わせることになる。しかし,SONY α7との組み合わせで絞り優先AEを利用して撮る場合は,レンズを開放にしてピント合わせをし,それからファインダーを覗いたまま適当に絞りこんで撮ることになる。レンズを開放にしておかなければ,ピント合わせが難しくなるためである。
 絞りリングとカメラとの間に連動機構があるわけでなく,ファインダー内に絞りの値が表示されることもなければ,画像ファイルに記録されることもない。シャッター速度は表示されるので目安にはなるが,ともかく,そのようにして使っているので,実際にどの絞りを使ったのかがよくわからないのである。

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