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2025年12月16日(火) 天気:晴LマウントのJUPITER-11をSONY α7で使う20世紀後半,第二次世界大戦後の旧ソ連で製造されたレンズは,ドイツのツァイスの製品をそっくりそのまま模倣したものだと言われている。一般に,1960年代ころまでは品質も高く,戦前のツァイスのレンズと変わらない写りをするという評価を耳にすることも少なくない。そのようなレンズの1つとして,JUPITER-11 13.5cm F4という,ライカスクリューマウントのレンズを入手している。
最近,AliExpressで,「ライカのスクリューマウント(L39)を,ライカのバヨネットマウント(LM)に変換するマウントアダプタ」を,送料込みで157円で入手できるのを見つけた。注文してみたところ,ちゃんとまっとうな商品が届いた。こういうあたりは,案外と信頼できるものである(2025年6月16日の日記を参照)。ライカのバヨネットマウントのレンズを,SONY Eマウントのカメラで使うためのマウントアダプタ(2025年8月17日の日記を参照)と組み合わせれば,SONY α7でJUPITER-11を楽しむことができる。JUPITER-11の鏡胴は,明るさを欲張っていないこともあってか,細いものである。しかし,ずっしりとした重さがあって,SONY α7に装着したときのバランスは悪くない。
SONY α7に装着してファインダーを覗くと,ややフレアがかっているような印象を受ける。これまでフェドやゾルキーといった旧ソ連製のライカ型カメラでしか使ったことがなかったレンズであり,ファインダーでの像を見ることがなかったために,気がつかなかったことである。これはレンズフードを使っていないことが原因かもしれないが,鏡胴内部の反射防止処理がじゅうぶんではないなど,レンズの仕様上の問題があるのかもしれない。また,かつては優秀な性能を評価されたレンズであっても,すでに製造から半世紀以上が経過しているわけで相応に劣化して性能が低下している可能性はあるが,じゅうぶんに撮影を楽しめるレンズであることは間違いない。
SONY α7, JUPITER-11 13.5cm F4逆光の条件で撮るとフレアっぽい写りがやや気になるが,順光の条件で絞って撮ったときにはそのような問題を感じない。
SONY α7, JUPITER-11 13.5cm F4なお,このレンズは海外の通販サイトで購入したものであるが,購入の決め手はシリアルナンバーがキリ番(5805000)だったことである。 |
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