撮影日記


2026年02月15日(日) 天気:晴

Exaktaマウント互換のマミヤセコール

いまは消えてしまったカメラのブランドに,「マミヤ」がある。昭和初期から続いたマミヤシックスのシリーズから,デジタルカメラのMamiya ZDまで,中判に分類されるカメラがとくに有名であり一定の高い評価を得ていた。
 それだけではなく,16mmフィルムを使う超小型カメラや,35mm判カメラもいろいろと発売していた。それらのなかにも注目される機種がいろいろとあったが,35mm判の一眼レフカメラについてはレンズマウントをしばしば変更していたこともあって,いまひとつ主流の座を得ることができていなかったように思う。具体的には,さいしょに市販されたMamiya Prismat NPから,さいごのMamiya ZEシリーズまでに,7種類のマウントを登場させている(2010年9月2日の日記を参照)。それらは独自のバヨネットマウントばかりではなく,ねじ込み式のM42マウントもある。バヨネットマウントを使うとボディに対するレンズの位置を確実に固定できるため,自動絞りやAEなどの連動に都合がよい。それに対してねじ込み式のM42マウントはそれを採用しているカメラやレンズが多く,互換性が高いためにいろいろな組み合わせを楽しめる。他社製品との互換性がないが独自の新機構をアピールするか,互換性をもたせるか,傍目からはどちらの路線が売れ行きに好影響をあたえるのかを迷い続けていたかのように見えるわけだが,実際にどういう考えでマウントをしばしば変更していたのかは,わからない。
 マミヤが発売したさいしょの35mm判一眼レフカメラであるMamiya Prismat NPのレンズマウントは,Exaktaと互換性のあるものだった(2020年10月15日の日記を参照)。Exaktaと同じように半自動絞りの機構をもつが,その連動方式はExaktaとは異なるものであり,互換性はない。そのため,Exakta用のレンズをMamiya Prismat NPで使うことはできても,その逆に,Mamiya Prismat NPのレンズをExaktaで使うことはできない。
 しかし,デジタルカメラにマウントアダプタで接続すれば,半自動絞りの連動に影響されず,どちらのレンズも使うことができる。すっきりと晴れた空が広がっているし,近所ではウメも咲きはじめているから,今日はExakta用のCarl Zeiss Jenaのレンズではなく,このMamiya-sekorレンズでいろいろ撮ってみることにする。

近所にあるウメの木が,今年も花を咲かせはじめた。この1月から2月にかけては例年よりも寒さが厳しかったものの,この時期になるとちゃんと花を咲かせるようである。まだ開花がはじまったばかりで花の数も少ないが,しばらくは寒さが緩む日も多いようなので,来週あたりにかけて一気に開花が進むものと期待する。

SONY α7, MAMIYA-SEKOR F.C. 58mm F1.7

開放では周辺の描写が甘く感じるが,F8程度まで絞り込めば全体が引き締まる印象を受ける。
 Mamiya Prismat NP用の標準レンズ,MAMIYA-SEKOR F.C. 58mm F1.7の最短撮影距離は,0.5mである。

SONY α7, MAMIYA-SEKOR F.C. 58mm F1.7

これ以上の接写をしたいのであれば先日のように接写リングを併用すればよいのであるが,今日は三脚を使わない気軽な手持ち撮影であるし,風もそこそこあって被写体ブレを防ぎようがない。だから,そういう無理な接写はしないことにする。
 このレンズも半自動絞りの機構があり,レンズ上部のレバーを動かすことで,レンズを開放状態にできる。レバーを動かす量は小さく,動きも軽いので,レンズを開放状態にすることは極めて容易である。むしろ,不用意に開放状態になってしまうと感じるくらいである。自動絞り機構を動作させてレンズを絞り込んだ状態にするためのボタンが,本来のExakta用レンズのように左手側にあるのではなく,右手側にある。そして,レンズの前面側から押し込むのではなく,レンズとボディとの間に突き出しているボタンを押す必要がある。それはカメラボディ側からの連動に配慮されたものであり,単独で直接に動作させるのはやや困難である。SONY α7のファインダーを覗いたまま,このボタンを手探りで操作するのは難しい。つまりこのレンズは,デジタルカメラにマウントアダプタで装着したときに,使い勝手がよいものではないということである。

SONY α7, MAMIYA-SEKOR F.C. 58mm F1.7

この時期には,ウメのほかにサザンカやボケの花も楽しめる。MAMIYA-SEKOR F.C. 58mm F1.7は,大口径比のレンズではあるものの,ボケはあまり素直なものには感じられない。背景ができるだけシンプルになるような構図で使うのがよさそうである。

SONY α7, MAMIYA-SEKOR F.C. 58mm F1.7

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