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2025年04月13日(日) 天気:晴一気に咲くと,にぎやかだけどここ数年,毎年秋に100球以上のチューリップの球根を植えている。すべて同じ日に植えても,品種によって少しずつ開花する時期が違っている。一度に100球のチューリップが咲くと,狭い敷地にプランターを並べたような状況でもそれなりに壮観になると思うが,少しずつ時期をずらしえ咲いてくれると,1つ1つの品種をじっくりと楽しめる。どちらもそれぞれ魅力があるが,狭い敷地にプランターを並べて咲かせたチューリップを撮影する場合は,1つ1つの品種をじっくりと眺められるほうが楽しめる。 翌年以降,意図的につくられた「球根ガチャ」としての商品も発売されたが,そこには意外性がなくておもしろく感じなかったので,品種を指定して購入するようになった。毎年のように新品種が発売される一方で,かわらず売られ続けている品種もある。それは人気のある品種ということなのだろうが,この秋は買ったことのない品種で植えてみたいと思うものがあまりなかったので,久しぶりに「球根ガチャ」としての商品を購入した。そのため,いつごろどんな花が開花するのか見当がつかないものになった。今年はまず,赤色の花で背が低い品種が開花した。ほかの背が高い品種の葉に隠れて撮りにくそうだと思っているうちに,多くの花が散ってしまい。撮りごろの時期を逃してしまった。わずかに残っていた花のうちの1つは,葉の一部が花のように赤く変化しているものだった。これがどういう事情によって生じるものなのかはわからないが,赤い花のチューリップでは以前にもこういうものを見たことがあるので,そんなに珍しい現象ではないのだろうとは思う。 ![]() Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S赤い花が終わると,3色の花がいっせいに開花した。ピンク色のもの,オレンジ色で先端が鋭くなっているもの,黄色いものである(図4-7)。なお,ここでは中央のオレンジ色の花を中心にピントをあわせているが,手間のピンク色の花も奥の黄色い色の花もその形がしっかりわかるように,少し絞り込んでいる。開放ではないため,背景のボケに虹彩絞りの形があらわれて多角形になってしまっている。ここではあまり目立たないし,前後とも必要以上にボケさせないことを優先したが,絞りの形が出てしまうのは好きではない。 ![]() Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8Sつぎは,花にたっぷりを水をかける。この場合は蛇口につないだホースの先端を「霧吹き」にして,たっぷりかける。しばらくすると,花びらの下に水滴がぶらさがる。位置関係をうまくあわせると,この水滴になかに背後にある花や風景が写りこむ。こういうのは,ある程度,大きなサイズでプリントすると楽しいものになる。それだけに,ピントあわせは水滴のなかの像が優先である。 ![]() Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8Sせっかくいろいろな品種の花が開花したのだから,いろいろと組み合わせて撮るようにしたいものである。もちろん,このような水滴のなかの世界は,同じ色の花どうしでやっても,いいものである。公共の場にあるような花では,このように遠慮なく水をかけて撮ることは,どうしてもはばかられる。こういう撮り方をしたいなら,自宅で育てるのが好都合である。 ![]() Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S同じ色の花がたくさん咲いたら,前後に配置して絞りを開放にして撮るようにしたい。できるだけ近づいて,視野全体がその花だけになるようにする。そしてどこか,目立つところにピントをあわせて,絞りを開放で撮るようにすれば,画面全体がその花の色のグラデーションになる。ここでは形がきれいな球状になっていた水滴にピントをあわせたが,すぐ下にあるもう少し大きな水滴にピントをあわせるようにしたほうがよかったかもしれない。 ![]() Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8Sともかく,このように一気に咲いてしまうと,1つ1つの品種の花とじっくり向き合う時間が確保できない。しかも,午後の強い光線を利用して撮っているので,かなり暑い。そして日光が傾きすぎるまでの時間も短いのである。 |
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