撮影日記


2025年04月27日(日) 天気:晴

茅ケ崎に行くのは微妙に不便である

昨日は所用があって,茅ケ崎に行ってきた。行きの道中では曇がかかっていて,新幹線の車窓から富士山を見ることはできなかったが,今朝はその姿をきれいに見ることができた。そうすると車内で座席に座ったままでも,撮りたくなるものである。

Nikon D70, AF-S DX Zoom-NIKKOR 18-70mm F3.5-4.5G IF-ED

東京を起点に考えると,茅ケ崎はさほど不便に感じる場所ではない。たとえば東京駅から東海道本線の下り列車に乗車すれば,乗り換えの必要もなく1時間ほどで茅ヶ崎駅に到着する。しかし,大阪など西日本を起点に考えると,微妙に不便に感じる場所である。
 まず,茅ケ崎には新幹線の駅はない。新幹線での最寄り駅は,手前の小田原駅である。ところが,小田原駅に「のぞみ」は停車しない。「ひかり」も,停車するのは上りがおおむね2時間に1本で計7本,下りもおおむね2時間に1本で計8本だけである。都合のよいタイミングにこれらの「ひかり」がないと,小田原駅と名古屋駅との間を,途中で何本もの「のぞみ」に(あるいは「ひかり」にも)抜かれながら,延々と「こだま」に乗り続けることになる。新横浜駅まで「のぞみ」に乗って引き返してくるという方法もあるが,「こだま」に乗り換えるのとたいして時間はかわらず,遠回りになるぶんだけ運賃が高くなってしまう。つまり,西日本を起点に茅ケ崎を訪れる場合は,小田原駅に停車する「ひかり」をうまく利用することがポイントとなる。

とはいえ,いつもいつも,小田原駅に停車する「ひかり」をうまく利用できるとはかぎらない。昨日の大阪から茅ケ崎への往路では,つぎのように新幹線を乗り継いだ。これが,新幹線で小田原駅を経由する場合のもっとも早い時間帯のものになる。これより早い時刻に小田原駅に到着する上りの「こだま」には,新大阪駅を朝一番に発車する「のぞみ」でも間に合わない。

新大阪発 06:42 ひかり636
 静岡 着 08:37
 静岡 発 08:57 こだま702
 小田原着 09:39
 小田原発 09:48 宇都宮行き
 茅ヶ崎着 10:13

新大阪駅を6:00に発車する「のぞみ」に乗車すれば,新横浜駅を経由して茅ヶ崎駅に9:02に到着できる。所要時間は30分ほど短くなるが,遠回りになるために,運賃と特急料金の合計が2000円以上も高額なものになる。
 最近は,気温の変化が激しい。寒い日がようやく終わったかと思うと,暑い日が続いたりする。また,1日のうちでの寒暖差も激しい。朝の大阪はひんやりしていたが,乗り継ぎのために降り立った静岡駅では日差しが強いこともあって,むしろ暑く感じた。それなのに,富士山には雲がかかっていたよく見えなかったのであるが。そして小田原駅や茅ヶ崎駅でも,ややひんやりと感じたものである。

帰路は,都合よく小田原駅に停車する「ひかり」を利用できた。小田原駅を発車すると,次は名古屋駅まで途中の駅には停車しない。静岡駅付近で「まもなく富士山が見える」というアナウンスがある。新富士駅はもちろん静岡駅にも停車しないので,減速してくれるタイミングもないが,富士山を眺められる時間はそれなりにある。そこで,一眼レフカメラだけではなく,コンパクトデジタルカメラでも撮ってみた。
 新幹線の車内から古い携帯電話機のデジタルカメラ機能で撮る場合,高速で流れ去るように見える電柱などが,歪んで写る。

NTT DoCoMo P905i(2010年に撮影)

そのような写りを期待してコンパクトデジタルカメラで撮ってみたのだが,期待したような歪みは生じなかった。つまり,普通にきれいな富士山を撮ることができただけなのである。

FUJI FinePix F710

座席に座ったままこういうものを撮りたいのであれば,普通車であれば2人掛けの窓側であるE席を指定する。茅ヶ崎からの帰路は,大型連休の初日の朝であり,新幹線は全体に混雑していた。それでも幸い,隣のD席が空席のままだったので,気兼ねなくカメラを出し入れできるのは,都合がよかった。
 乗車した「ひかり」は,名古屋駅を出発したあとは,新大阪駅まですべての駅に停車する。途中の駅では後に発車した「のぞみ」に抜かれることもあるが,それに乗り換えたところで,到着時刻が大きくかわるわけではない。小田原駅からこのまま新大阪駅まで,乗り換えずに行けるのは楽でよいのである。

← 前のページ もくじ 次のページ →